第41章 愛はこれから 〔大倶利伽羅/R18〕
陸奥守吉行さんの刀の時の持ち主、坂本龍馬の時代で異変が起きているという事で六振りを出陣させる事になり、ある程度錬度のある男士を出陣させるように、と政府からの連絡だった。
坂本龍馬の名が出てきた為、陸奥守さんが出陣を望んでくるのは当然だった。
だから陸奥守さんを隊長として考えた一部隊を編制し、鶴丸さんも出陣してもらう事になった。
「おいおい、主、光坊がいない今、俺も追っ払って伽羅坊にちょっかい出すつもりじゃないだろうね」
あら、鶴丸さん、よくおわかりで。
私がむふ、と含みをもった笑顔を見せると、鶴丸さんは「やられたなぁ」と実際は困っていないけれどそういう振りを見せてくる。
「まぁ伽羅坊が断ったら手ェ出すのは止めてくれよ?」
勿論、それはそうします。
うんうん、と鶴丸さんの言葉に頷くと、鶴丸さんは仕方ない、といった体で出陣の支度をしに行った。
さて、邪魔ものはいなくなったから、大倶利伽羅さんを襲います。
翌日の近侍は早速大倶利伽羅さんを指名した。
まずは審神者として仕事をしなくてはならないから、今日やる事はきちんとこなす。
大倶利伽羅さんも何度か近侍の仕事についてもらったので、だいぶ慣れて私が教えなくても出来るようになってくれているのが助かる。
「ちょっと休憩しよう」
途中で声を掛けて部屋に置いてある茶器を支度してお茶を淹れた。