第38章 愛も、戦いも、そして笑顔も。 〔同田貫正国/R18〕
奥へと押し込ませた熱を落ち着かせるように、俺は雅の腰を掴むと自分の腰を動かしだす。
肌がぶつかる音と、接する部分から漏れる淫靡な水音。
そして、喘ぐ雅の声が耳に入ってきて、俺の熱は益々滾ってしかたねぇ。
「も…と、ど…だぬ…さん…」
俺を欲しがる雅に触発される。
「思った以上に厭らしいおんなだな。そんなに俺が欲しいのか」
そう言って更に腰を揺すると、嬌声をあげ悦びに浸る。
蕩け切った表情と震え出した全身に絶頂が近い。
俺もぐちゅぐちゅと音をたてて攻めたて、何度か突き上げたところで「あぁぁ…」と雅は声をあげ全身を突っ張らせた。
「俺も…っ」
中できつく締められ、全てを搾り取られるような感覚に陥る。
すげぇ気持ちいぃ…そんな恍惚とした気分を味わいながら、雅の奥へと自分の精を放った。
息を大きく吐いて、腰をゆっくりと何度か動かしつつ、精を送り込む。
俺たち刀剣男士はヒトの姿をしていても、ヒトを実際に孕ませる事は出来ないらしい。
だからこうして中で放っているのだが、孕ませられるのであれば他の男士が黙っていないだろう…だが、俺を選んだのは雅だ、こいつが俺を欲しいと望んだ。
戦い好きの俺を、どうして望んだのかわからんが…ふにゃりとした笑みをこちらに見せる雅に、俺は軽く口付けると自身を中から引き抜いた。