第38章 愛も、戦いも、そして笑顔も。 〔同田貫正国/R18〕
俺は指を雅の中へすすませて、ざらりとする部分を擦り出す。
あぁ、つい最近まで刀だった俺が、何でそんな事、知っているのかって?
刀だった俺の持ち主が若い頃は遊郭へ行ったり、遊女を買っていたし、妻を持ってからは夫婦の夜を刀の姿で見てきたからな。
見たくなくても見せられてきたという事だ。
「…あっ…あぁ…んっ…」
俺の指の動きに、からだをゆるく揺らして喘ぐ雅は艶めいて色っぽい。
「…たまらねぇ…」
俺はつぶやき、指の動きを早くすると、雅は全身をびくびくと震わせた。
「ん…はぁ…ぁ…」
ため息のよう大きく息を吐く雅は、俺の指で達したようだ。
俺はからだを起こすと着ていたものを全て脱ぎ、雅のひざを掴むと左右に開いた。
「…挿れるぞ」
俺がからだを雅の両足の中へ入れると、雅は「んっ…」と小さく答える。
息をひとつ吐くと、俺は自身を入口になすり付けると、くちくちと濡れたそこが俺の受け入れを待っていたように厭らしい音をたてた。
ゆっくりと腰を押し込むと俺のものの先端がぐっと中へ入り込む。
「…あっ…ん…」
亀頭のひっかかりに小さく悶える雅に、俺は「大丈夫か」と声を掛けると「うん…」と諾の返事があったので、そのまま押し込んでいった。