第37章 とある本丸がとある本丸になる前に 〔堀川国広/R18〕
ぼくの指は彼女の割れ目を上下に擦り、その少し上の花芽へ親指で触れると、彼女は甘い吐息を漏らしぼくの耳を欲情させる。
「あっ…もっと…欲しい、の…」
途切れる喘ぎ声に、ぼくは雅さんに話し掛ける。
「そんなに煽って…ぼくの何が欲しいの?」
「…ん…これ…ちょう、だい…」
手を伸ばすもののぼくのものには届かず、雅さんは一瞬ちゅうちょするような様子を見せたものの、自分の欲望には勝てず言った。
「…その…硬い、の…欲しい…」
媚薬のちからってすごいな、とてもそんな事を言わなさそうな可愛らしい雅さんが、ぼくを欲して言葉を発しているんだ。
ぼくはたまらないと大きく息を吐く。
そして指を一本、つぷりと膣内へ進ませた。
「んぁ…あ…」
小さく震えた雅さんを快感の最頂へ誘う。
進ませた指がざらりとする部分を見付け、そこを擦っていくと雅さんが悶える。
「あっ…い、ぃ…そこ…ぉ…」
気持ち良いと言われたところを集中的に擦ると、雅さんは全身を震わせてすぐ達してしまったようだった。
それでもすぐ「もっと…欲しぃ…ねぇ、きて…」と言うとは思わず、ぼくは背中がぞくりと粟立つのを感じる。