第37章 とある本丸がとある本丸になる前に 〔堀川国広/R18〕
「…挿れて…いいかな…?」
欲しいと言っているのだから了解済みなんだろうけれど、念のため雅さんに聞くと、雅さんはこくこくと頷いて「欲し…い…きて…」と誘ってきた。
ぼくは既に先走るもので濡れている先端を、雅さんの入口へなすりつけると、雅さんから「あっ…あっ…」と悦び喘ぐ声が漏れる。
「ちょ…だい…からだ…あつ、い…しず…めて…」
はぁはぁと荒く息を吐きながらぼくを欲する雅さんが、とてつもなく可愛くてしかたない。
「…挿れるよ…」
ぼくは自分の腰をぐいと雅さんへ押しつけて、雅さんの中へと勃ちあがったものをゆっくりと押し込んだ。
「あぁん…いいっ…おく…きてぇ…」
誘われる声と中の気持ち良さに、ぼくは更に腰を押し込み最奥へと到達させた。
「…大丈夫?雅さん…」
「うご、い、て…はげしく…して…っ…」
挿して奥までぼくのものを受け入れるだけでなく、激しく動いて欲しいなんてどれだけあの薬は効くんだろう。
ぼくは雅さんの腰を両手で掴むと腰を動かし出した。
「…あっ…あぁっ…いぃ…っ…」
嬌声をあげる雅さん。
それにしても、こんなに気持ちの良い中は初めてかもしれない。