第37章 とある本丸がとある本丸になる前に　〔堀川国広／R18〕

ぼくは一度手を離すと雅さんの着ているものを全て脱がしにかかる。

浴衣の袖を抜きそのまま布団へ押し倒し下着を脱がし、雅さんの全てを露わにする。

「…んっ…ねぇ…焦らさないで…はやく…」

普段なら絶対こんな言葉は言わないであろう、色を含んだ声を耳にする。

ばさりとぼくも着ているものを脱ぎ全裸になると、彼女の上に被さった。

キスをしながら乳房に触れ揉むと、雅さんの両腕がぼくの背中に回る。

ぼくは彼女の少し開いた口を舌でこじ開けるとそのまま舌を中へ差し入れ、歯列をなぞりつつ彼女の舌を掴まえ絡ませる。

「んっ…んふぅ…」

雅さんの背中へ回る腕のちからが強くなり、もっと、と望んでいるのがわかる。

揉んでいた乳房の中心を摘まんだり擦ったりすると、腰をあげた雅さんの下腹部がなすりつけられるようにぼくに当たるんだ。

ぼくのものも既にいきり勃ち、ぼくは乳房を触れていた手を下半身へと移動させ、彼女の足のつけねへと指を這わせた。

ぴくりとする雅さんの全身。

柔らかい恥毛に隠れた部分へ指を擦りつけると、指が濡れる。

「ずいぶん感じてる…」

ぼくが小声で言うと、雅さんは蕩けた声でぼくに甘えてくる。

「…いっぱい…触って…」

あぁ、そんな事言われたら、ぼくも我慢が出来なくなってしまう…