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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第37章 とある本丸がとある本丸になる前に 〔堀川国広/R18〕


「雅さん、どうしましたか?開けても良いですか?」

知らぬ振りをして声を掛け、雅さんが「ん…」と声を出したのを了解したとみて、静かに障子を開けて中へ入った。

暗い部屋の真ん中で、明らかに表情をとろりと欲情させた雅さんが布団の中にいた。

「どうしましたか?」

わざと近くに寄って話し掛けると、雅さんはぼくの浴衣の袖を掴み息を荒げながら言った。

「ん…変、なの…からだ…助けて…」

「わかりました。ぼくがお手伝いしますね」

内心やった、と思いながら、雅さんの浴衣の腰紐を解き袷を広げると、夜の中に白い肌が浮かぶ。

先程後ろから触れたふくらみが目の前で、既に尖りが勃ちあがった状態で表れる。

ぼくは両手を伸ばしふくらみをそれぞれ手で包むと、むにむにと揉み始めた。

途端、雅さんが「あっ…あぁ…ん…も、っと…」と甘くねだってきた。

ぼくは手を止めず、顔を雅さんに近付けキスする。

ぼくの背に両手を回す雅さんは、ぼくに無言だけど『もっと欲しい』とあきらかにねだっている。

「ぼくが…欲しいですか?」

唇を離し聞いてみると、「んっ、欲し、い…」と濡れた唇がぼくを煽ってくる。

これで合意は取れた、そうだよね、雅さんがぼくを欲しいって言ってきたんだからね。
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