• テキストサイズ

刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第35章 のんびり屋の恋 〔鬚切/R18〕


「やっぱりお菓子は強いな」

膝丸は少し肩をすくめてくすりと笑うと、歌仙のところへ荷物を運んで行った。



いっぽう鬚切は審神者の部屋の前に来て声を掛けた。

「主、いいかい?」

「その声は鬚切さんかしら?どうぞ」

すぐ中から声がし、障子を鬚切が開けると端末の前に座って作業をする審神者が居た。

「…ひとりかい?」

近侍の山姥切がいない、とくるり部屋を見回す鬚切に、審神者は首を傾げて言う。

「あぁ、山姥切さん?彼ならちょっと鍛刀部屋に用があって行ってもらってるの…で何か用ですか?」

端末から顔をあげて鬚切を見る審神者は穏やかな表情を見せる。

「これ、万屋で主に似合うと思って」

袋ごと審神者に鬚切は買ったものを渡す。

「…え…?私に…?」

驚く審神者に、鬚切はにこりと笑みを浮かべて頷く。

「ありがとう…開けていい?」

「もちろん」

短い会話の後、審神者は袋から小さい箱を取り出し、蓋を開けて取り出す。

「わぁ、綺麗!」
/ 790ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp