• テキストサイズ

刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第31章 独占の星 〔三日月宗近〕


「…俺が綺麗?」

空から隣に座る主を始めて見やると、主は俺のほうをいつの間にか見ていた。

「うん、夜のほうが三日月の綺麗さが際立つね。それにその蒼い目の中に月が輝いてる」

確かに目の中に細い三日月は有る。

「…そこまで言われたのは初めてだ」

俺が言うと、主は少し慌てたように言う。

「あ、ごめん、私のあくまで勝手な考えだから気にしないで」

「…そういう主も全身星を纏って美しいぞ」

「…は?」

俺の言葉に目をぱちくりさせる主。

俺は顔を近付け、主の耳に囁く。

「どうだ?俺が主のからだに赤い星をたくさん付けてやろう」

「…からだに赤い星…あっ!」

俺の言った意味に気付いた主は、みるみるうちに顔を赤くする。

「みっ…みか、づき…」

そして主は手を伸ばして俺の着物の端を握る。

「ん?俺の提案はどうだ?」

俺はあと少しで唇が触れそうなところまで顔を近付け、主の真っ赤に染まった顔を覗く。
/ 790ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp