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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第6章 愛は咲く 〔一期一振/R18〕


腰を振っていた一期はやがて射精したらしく、ぶるりと大きく身を震わせて動きを止めた。

頭をふるりと振ってこちらを見た一期と、小さな穴から覗いていた私の目が合ったようだった。

一期は一瞬目を大きく見開き、そして見るなと言わんばかりに顔を歪め、自分のからだを彼女から引き抜くと、彼女の横へごろりと裸のからだを横たえた。

そして彼女にキスをし、後ろ手に私に去るようにひらひらと合図した。

私はよろりと立ち上がり、何が起きているのかわからないまま、ふらふらと部屋へ戻った。

部屋へ戻り座り込む。

一期はあの審神者を愛してしまったの?

彼女の望むように動き、自分も悦びを感じていた?

迎えに来たのは間違えだったのかと私は自分を責める。

でも、何故、あの刀剣は部屋を覗くように言ったのか。

わからない、わからない、わからない。

わかった事実は、一期はあの審神者とセックスしていたという事だけ。





翌日、私はよく眠れなかった顔を、何とか化粧でごまかして審神者の彼女の前に出る。

「ねえ、あんたの一期一振、私、気に入ったの。私に譲りなさい」

挨拶した後、即座に言われた。

私は下げたままの頭をあげられず、そのまま固まり、彼女は私に頭上から言う。

「貴女、昨夜の私と一期がシていたの覗いていたでしょう?わかった?私と一期は愛し合っているの。だから一期はここに居るのが一番なのよ」
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