第30章 He is a NOT boy. 〔大和守安定/R18〕
「ねぇ…誰にでもそういう顔、見せてないよね?」
大和守に突然聞かれ、雅は触れられながら声をあげる。
「ふぁ…?」
「その、蕩けた色っぽい顔。他の誰かにも見せてるの?」
いきなり聞かれた質問に、熱情が冷めるような感覚が揺らぐものの、大和守の目の奥に潜む嫉妬の光にうっすらと雅は気付く。
片手を大和守の頬に伸ばし、撫でながら雅は言う。
「…確かに…審神者になる前…こういう仲になったひとはいるけれど…審神者になってからは…誰も…いないよ…」
その手を大和守の後頭部に移動させ、ぐっと力を入れ自分へ近付け、雅は自ら大和守に口付ける。
「ん…」
そして、唇を離すと微笑んで言った。
「焦らさないで…ちょうだい…ね…?」
その仕草に大和守はぐっと一瞬詰まったように呻いてから言う。
「…煽り過ぎ」
途端、大和守の指の動きが加速を増し、ぐちゅぐちゅとその部分が卑猥な音をたてる。
「…あ…あぁ…っ…」
「煽ったほうが悪い…」
「だめぇ」と小さく叫びながら雅はからだを突っ張らせて達した。