第30章 He is a NOT boy. 〔大和守安定/R18〕
ぞわりと変に雅の肌が粟だつ。
後ろから大和守が雅の首筋に唇を押しつけてきたのだ。
「やまっ…なに、して…」
驚いて雅が問うと、大和守が後ろからいつもより艶めいた声で言う。
「何って…何してると思う…?」
「な…何って…私の首に…口付けて…きた…?」
「わかってるじゃない」
「わかってるって…ひゃぁ」
今度は大和守の片手が、後ろから腰のあたりのからだの線をなぞるように撫で上げてきたのだ。
「主…良いからだ、してるね…」
大和守の撫で上げた手がそのまま前の胸元へ移動し、寝巻の着物の上から片胸のふくらみの周辺を指一本でくるくるとなぞりだした。
「あっ…ん…」
からだに鳥肌がたち、雅は触れるその指だけでは物足りなさに小さく声を漏らすが、大和守はその動きを事前にわかっていたとばかりに後ろから声を掛けてくる。
「気持ちいい?まさかだよねぇ、もっと触って欲しいでしょう?主の声で『ぼくが欲しい』って言ってごらん?」
恥ずかしいものの、からだに熱が集まりおなかの奥底がうずく状況に、雅は口を開いた。
「…やまと…かみ…が、ほし…っ…」