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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第29章 Happy Halloween ! 〔伊達組〕


嬉しそうに菓子の包装を外す鶴丸に、大倶利伽羅も呆れたように言う。

「俺も光忠を怒らせたくない」

同時にぱくりと鶴丸は菓子を口に入れ、「美味い、さすが古備前の選ぶ菓子は違う」と一人でのたまっていた。

「それでさー例の本丸の鶴丸さんと伽羅さんが来るんだろ?いつくらいに来るのかなー」

太鼓鐘がハロウィンの例の件を持ち出す。

「内番姿か戦闘姿のどっちで来るんだろうな。それに合わせてこっちも着替えないとな」

鶴丸が咀嚼しながら話す。

「まさかと思うけど、うさぎのかぶりものできたりしないよなぁ?鶴丸さんが白うさぎで、伽羅さんが黒うさぎとか…」

太鼓鐘がとんでもない事を口走り、それを想像した鶴丸が爆笑し、大倶利伽羅は苦虫を潰したような表情になった。

「ぶははは、それ、良いな。俺と伽羅坊で白黒うさぎか」

「俺はそれなら部屋から出ないからな」

大倶利伽羅はすとんとその場で座り込り、太鼓鐘が「冗談だよぅ」と急いでなだめる。





翌早朝、ピコンと鶴丸の端末が反応した。

この本丸は部屋毎に携帯電話のような端末を持っており、基本は審神者から直接連絡をする時に使っているものの、端末を持っている他本丸や端末同士で連絡も出来る便利な道具で、広い本丸で重宝していると人気の道具だった。

「おや?」

伊達部屋の本日の端末当番である鶴丸が、袂から端末を取り出して画面を見た。
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