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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第29章 Happy Halloween ! 〔伊達組〕


「たっだいまーっ、お菓子もらっちゃったー」

すぱんと襖を開けると太鼓鐘は満面の笑みで部屋へ入る。

「おかえり」

鶴丸が太鼓鐘の持つ菓子が山盛りになった盆を見て、表情を輝かせる。

「おう、貞坊、良いもの持ってるな」

「鶴さん、食べる?良いよ、鶯丸さんと大包平さんからもらったんだ」

「鶯丸さんたちから?珍しいね、貞ちゃん」

燭台切が目をぱちくりしながら聞くと、太鼓鐘は盆をテーブルに置きながら言う。

「ハロウィンの飾りつけの手伝いをして、終わったら大包平さんに誘われたんだ」

「良かったね、貞ちゃん」

燭台切が言うと、太鼓鐘は思い出したように言う。

「みっちゃん、鶯丸さんの淹れてくれたお茶、みっちゃんの淹れてくれるお茶並みに美味しかったぞ。俺、驚いた」

「鶯丸さんのお茶が?へぇ、そうしたら今度、ぼくもいただきに伺おうかな」

興味深そうに燭台切が答え、鶴丸が後に良い事を思いついたと笑いながら続く。

「じゃあ、俺も行こう。いっその事伽羅坊も貞坊も一緒に四振りで行けば良い」

「鶴さん、話しがおおごとになってるよ。ぼくはただ美味しいお茶の淹れかたを、教えてもらおうと思ってるだけなんだけど…」

「その美味しいお茶の淹れかたを習ったら、披露してもらうために俺たちも行くんだ。良い考えだろう」
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