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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第29章 Happy Halloween ! 〔伊達組〕


「歌仙くんを待たせちゃったか。急いで買ったものを渡しに行こう」

燭台切は急いで買ったものを厨へ運んで行った。

「俺、何か手伝うこと、ある?」

「俺たちのほうはそうでもないから、他の刀に聞いてもらっていいかな?」

太鼓鐘が声を掛けると、大和守が飾り付けていた手をとめて、太鼓鐘のほうを見て言う。

「ん、わかった」

飾り付ける二振りの間をすり抜けて奥へ行こうとした太鼓鐘に、鋭く加州が言う。

「あ。ストロベリーアイス、食べたでしょ」

「えっ!?」

「通り過ぎる時、一瞬匂ったよ」

「わは。見なかった事にしておいて」

苦笑しながら太鼓鐘は通り抜け、奥へ小走りで去った。

太鼓鐘の去る背中を見ながら、加州はちょっと首をかしげて言う。

「なんか微妙にいつもと反応が違う気がする」

「そう?いつもと同じだと思うけど」

その言葉に大和守は答え、すぐにそれは忘れたように飾り付けに没頭した。



太鼓鐘は他の刀の準備しているところへ声を掛け、主が印刷するかぼちゃのイラストを形通りに切って飾る、そんな作業を手伝う事になった。



そして、燭台切は、帰りが遅いと厨で待つ歌仙のところへ急いだ。
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