• テキストサイズ

刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第29章 Happy Halloween ! 〔伊達組〕


「うん、美味しい」

他の本丸の鶴丸から『貞坊』なんて呼ばれるのは、何となく変な気分だな、と太鼓鐘は思う。

そんな太鼓鐘の考えに気付いたのか、鶴丸は話しを続ける。

「貞坊はいちごのアイスかい?俺はバニラだ。バニラってやっぱりアイスの中でも王道だろ?そう思わないかい?」

まくしたてる鶴丸に、冷静にアイスを口にする太鼓鐘は、しゃべり終える鶴丸にさっと一言、伝える。

「アイス、溶けるよ」

自分の手元を見た鶴丸は「おっと」と手元に気付き、黙ってアイスを食べ始めた。

目の前では戦術について話す燭台切と大倶利伽羅。

そしてアイスを食べる太鼓鐘と鶴丸。

『この四振りって、傍から見たらどこかの本丸から来た伊達刀と思われているのかな?』



「…今日はどんな買い物?」

一足先に食べ終えた太鼓鐘は鶴丸に聞くと、鶴丸はにやりと笑みを浮かべた。

「ハロウィンさ」

やはり鶴丸たちの本丸でもハロウィンで楽しむ事となったという事で、大倶利伽羅とその買い物に来たのだと言う。

「やっぱりそうなんだ。俺たちも同じだよ」

「この時期にここに来る男士なんて、ほとんどハロウィンの買い物だと思うぜ」

鶴丸は食べ終えるとその場から起ち上がり、大倶利伽羅と燭台切に話し掛けた。
/ 790ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp