第27章 かくれんぼ 〔加州清光/R18〕
ずるい、ずるい、触って欲しいところには触らず、でも、確実に私の望むあたりには触れてきて、私のからだを悶えさせてくる。
その触れ方に我慢の出来なくなった私は、頷くしかなかった。
「うん、わかったから…加州くん、来ていいよ…」
加州くんはそれを聞くと、嬉しそうな声で言う。
「やった。じゃあ、夜にこの続き、たっぷりしてあげる。あぁ…でも、我慢出来る?一度イッておく?」
「…夜で良い…」
本当はからだが疼いて今すぐイキたいけれど、指で触られ一人でイクより加州くんとイキたいから、夜まで何とか我慢する事を選んだ。
寝間着に着替えて敷いた布団に座る。
初めて加州くんと過ごす訳でもないのに、座り直したり寝間着の衿を直したり、妙にそわそわしてしまう。
何よりかくれんぼの時のいたずらが響いて、からだの芯がうずいてしようがない。
あれからかくれんぼもすぐ見つかってしまい、私が鬼になったものの、短刀たちを探すのにちからが入らず、終いには短刀たちがしびれを切らして自ら出てきて、私はお役御免になってしまった。
しかたないので審神者の仕事をするものの、報告書をまとめるのも頭がまわらず出陣した男士の名前を間違えて、今日の近侍に注意されるのも数度。
こちらも終いに「主、今日は疲れているみたいだから仕事は休みなさい」と言われてしまい、仕事を取り上げられてしまって、自室で夜が来るのを待っていたような状態だった。
自分で触ってイッてしまおうか、と何度も何度も触れてみようとするものの、やっぱり自分の指ではなく加州くんにイカせて欲しいという気持ちが強く、自分を叱咤して我慢させた。