第27章 かくれんぼ 〔加州清光/R18〕
「かしゅ…くん…その撫で…かた…止め…」
切れ切れに口に出してお願いをするものの、加州くんはその手を止めない。
「いつまでも触っていたくなる肌をしている雅が悪いよ?ほんと、気持ち良い…」
「…あ、んっ…」
ついに私が根負けして喘ぐように声を出すと、加州くんは待っていたと言わんばかりに背中を撫でていた手を前へ移動させ、下着をずらすと胸を揉み出した。
「あっ…かしゅ…く…はあっ…」
加州くんの表情が艶を帯び、私は彼の手に翻弄されていく。
外に聞こえないように声を出さないように、口元を手で覆って細く細く息を吐く。
でも本当は加州くんの手の動きに、声を上げて喘ぎたくてしようがない。
加州くんは私の気持ち良いところを的確に触れてくる。
「んっ…んっ…あ…っ…」
声が時々漏れてしまうのに、加州くんはくすくす笑うだけでその手を止めてくれない。
「俺をもっと愛してくれない罰だよ」
「…お願い…愛するから…ね、これ以上は…」
私は我慢が限界で、声を震わせながらこれ以上の情事はこの場所ではつらい、と訴える。
「じゃあ、今夜…ううん、しばらく毎晩、俺の事、愛してくれる?」
加州くんの手は胸の中心に触れず、その周辺を指でくるくると周回する。
私は答えられず、荒く息を吐くだけ。