第27章 かくれんぼ 〔加州清光/R18〕
薄い加州くんの唇は冷たくて、けれど柔らかく、私の唇を食むようについばんでくる。
そのキスで唇から全身が溶けそうになり、腰がぐにゃりとちからを無くして、そのまま加州くんにもたれるように前のめりになり、加州くんが私を抱き留めてくれた。
「あーあ、雅ってば、キスだけで腰くだけになっちゃって…可愛いな…」
耳元でそっと囁かれ益々全身からちからが抜け、加州くんの胸にすがりつく。
「も…だめ…かしゅ、くん、声、ずるい…」
「何がずるい?言ってくれないとわからないよ?」
楽しそうに答える加州くんは、絶対私の状況をわかって言っている。
「…もぅ…みみ、だめ、なの…それに…キスが…きもち、いぃ…」
からだを支えるのがようような状況で加州くんに言うと、加州くんは嬉しそうに言う。
「ふぅん、耳が弱いんだ。それに俺のキス、気持ち良かったなんて嬉しいな」
私の顎はすくわれ、また加州くんの綺麗な顔が近付き、キスされる。
私の口内をねっとりと犯してゆく加州くんの舌の動きに、益々からだのちからがうっとりと抜けてゆき、完全に加州くんにもたれかかる。
唇を離した加州くんが小さく笑う。
「顔、真っ赤。すごく可愛い」
肩から腰へ滑る加州くんの手が腰のあたりで止まり、スカートの中に入れこんだシャツの裾を引っ張り出し、そこから直接私の肌を撫でてきた。
「肌…すべすべ…」
変な撫でられかたをされ、ぞくぞくと背中が粟立つのを抑えられない。