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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第4章 片恋をいつか 〔薬研藤四郎〕


「大将、いち兄とヤったの?」

ばりん

せんべいの袋がすごい勢いでひきちぎれ、個装のせんべいが飛び散った。

「や、や、や、やげ…ん、あ、あ、あ、貴方、何て、ことを…!」

真っ赤になって慌てふためく大将に、何となくこれはヤッたなと察する。

「ねぇ、どっち?」

俺が更に突っ込むと、大将は立ち上がって俺の側に来て小声で言う。

「そんな事、どうでもなんでも言う訳ないでしょ!」

「ふぅん、じゃあヤッたんだ」

「どっ、どうしてそうなるのよ。それに薬研に関係ないでしょ」

慌てる大将に俺は途端、真剣な表情をした。

「俺は気になるな。大将といつかシたいからさ」

「え…は…え…えぇ…」

これ以上どうすれば赤くなるんだって程に赤くなった大将。

ああ、そうだ、この気持ち。

俺は大将とおとなの関係ってやつになりたいんだ。

いち兄じゃなく、俺を見て欲しいって思っているんだ。

「も…もう…冗談はやめなさい…薬研がもっと大きくなってからね」
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