第23章 白き鳥の愛夢 〔鶴丸国永/R18〕
袷から覗く肌は熱を持ったのか、既にほんのり赤く色付いているようだ。
これは、他の刀剣に見せられない、と俺は主の肩を抱き寄せる。
「もう酔ったのかい?こんなに酒に弱かったか、主は?」
俺の肩に頭を寄せる主はぼうっとした表情で答える。
「うん…こんなに…弱かったかな…なんかね…からだ…熱くて…変なの…」
「俺がそのからだの熱を下げてやろうか?」
主は素直にうん、と答える。
「鶴丸さん…お願い…します…」
二人の宴の始まりか、俺は肩に回した手をそのまましっかり掴み、反対側の手で主の膝裏を持ち上げ主を抱き上げた。
「じゃ、熱を下げるとするか」
思考能力の低下している主は、頷いて俺の首に手を回して黙って運ばれた。
主の部屋へ静かに入り、既に敷いてある布団へゆっくりと主を下ろす。
そのままくったりと横になる主の寝間着の腰紐を解き袷を開くと、全身がほんのり桃色に色付いた主の裸体が目に入る。
主は裸を見られている事に気付いたのか、のろのろと両手で胸を隠すようにするが、俺がその両手首を掴み布団に縫い付けると、いつもは布に包まれて窮屈そうにしている胸乳(むなぢ)が、ぷるりと揺れながら俺の目の前に姿を見せた。
「鶴丸さん…見ないで…恥ずかしぃ…でも熱い…どうしよう…」
相反する心とからだの感情を揺らめかせる主に、俺は優しく言った。