第21章 愛と破壊 〔加州清光/R18〕
万屋へ集合する日がやって来て、また俺と長曽祢さんが赴いた。
今剣と日本号、宗三左文字と前田藤四郎、彼等もほぼ同時に万屋に来、すぐ話しを始める。
「こんのすけから連絡をした通り、襲撃の日時が決まった。今日の内容を最終確認とする」
俺が口を開くと前田が発言した。
「政府のかたが協力するという事ですが、そのかたの情報は確かなのでしょうか」
長曽祢さんが何故政府関係者が協力してくれる事になったのか説明し、外部から知る事の出来なかった情報を提供してくれた事を話した。
「本体もどこにあるか知る事が出来たし、当日監視カメラをいじくって、本体のところへ行けるようにしてくれる事になっている。俺たちしか会っていないから信じられないかもしれないが、長義殿は信じても良い関係者だと思ったぞ」
長曽祢さんの言葉に、日本号が口を開く。
「長曽祢殿の言葉なら確かだろうな。あいわかった、俺たちも既に一部隊決めていて、更に本体を折る部隊も決めている」
「済まないが、誰が赴くか聞いても良いだろうか」
長曽祢さんが更に日本号に聞くと、日本号が反対にこちらに言う。
「それならそちらから先に言うものだろう?」
「それは失礼した。こちらの部隊は加州、和泉守、大和守、堀川、そして俺の五振り。本体を折るのは明石、蛍丸、愛染だ」
長曽祢さんが答えると、他の面々はほほうといった体で頷き、日本号が口を開いた。
「そうか。俺たちのところは本体を折るのが今剣、物吉、大倶利伽羅で、闘うのは鯰尾、青江、石切丸、獅子王、そして俺、日本号」