第20章 堕とす射手座の淫猥な矢 〔和泉守兼定/R18〕
「おいおい、雅、俺との相手は仕方ねぇのかぁ?」
「ちょ…突っつかないでよ…和泉守さんてば…もう…っ」
俺の頬を突っつくのが嫌だったのか、両手をあげて主は俺の両肩をぽかぽかと叩いてくるが、可愛らしい主がやっているものだから全く痛くもかゆくもない。
俺は肩へ回した腕を外し、ぽかぽかしてくる主の両手を自分の両手で掴み、そのまま俺のほうへ引っ張りこみ小さな主のからだを抱き締める。
「おっと、捕まえた」
「ん、もう、和泉か…んっ…」
そのまま主のうるさい口も、俺の唇で押さえこむ。
俺は今すぐ主に手を出したいもんで、最初から舌で主の唇をつつくと主が口を開けるので、舌を差し込み口内をゆっくりと少しずつ触れる。
「んん…ふ…」
主から吐息が漏れるが俺は唇を離さず、主がちからを抜くまで丁寧にひとつずつの動作を行っていくと、俺の腕を掴んでいた指のちからが徐々に無くなっていくのを感じた。
俺は抱き締めている片方の腕を尻に移動させ、主を口付けしたまま抱き上げる。
そのまま廊下から襖を開けて主の部屋へ入り、俺は器用に襖を閉める。
何度も廊下から部屋へ主を抱き上げて連れて行ってるから、もう慣れたもんだ。
俺は唇をようやく離し、主を敷いてある布団へ連れ込む。
「も…和泉守さん…早いよ…」
ようやく唇を離してもらえて、主がたまった唾液をすすってから口を開く。