• テキストサイズ

刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第18章 ××しないと出られない部屋その2 〔薬研藤四郎/R15〕


「俺とキスするのはそんなに嫌か?」

更に突っ込んで聞くと、もそもそと何やら言いだした。

「嫌とかそういう事じゃなくて…だって、薬研くんは短刀だし、小さい子とキスなんてそんな…」

「俺が嫌いだって事じゃないんだな」

俺が上から被せて少し強く言うと、大将は「嫌いじゃないよ」としどろもどろに言う。

「俺が小さいから気にするのか?大将、俺の実年齢はいくつかわかっているのか?俺は短刀だから顕現した姿はそれこそ小さいが、刀として生み出されてからの年数は、あんたより遥かに長いんだぜ?」

「そりゃ知ってるけど…」

「だったら良いだろ、俺は大将とキスしたい」

俺はずい、と全身を大将に近付けると、反対に大将はずる、と少し後ろにさがる。

俺は片手で大将の腕を掴んで、そのままひっぱり抱き締めた。

大将のほうが少しからだが大きいから、全身で俺は抱き締める事になるが、それにしても大将のからだは全身ふわふわと柔らかくて、髪の毛からは優しい香りがし、俺は不覚にもどきりとしてしまう。

それを気付かれないようにいつも通りに言う。

「大将、捕まえた。さ、俺とキスしようぜ?」

「でも…だって…」

やはり見た目幼い俺が気になるのか、と俺は少し強く言ってしまう。

「じゃあ、これの相手が打刀や太刀だったら喜んでしているのか?」
/ 790ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp