第2章 愛が香る 〔歌仙兼定/R18〕
目をぱちくりさせる主に、ぼくは片手を主の背中に回して肩を抱き寄せ、もう片手で主のあごをすくう。
「主…いや…雅が欲しいな」
そのまま主にキスすると、主は驚いて頭を後ろにのけぞり、逃げようとする。
けれどぼくがしっかり押さえているから逃げられないよ。
それに気付いてぼくのキスを受け入れる主。
「ん…んふ…っ」
ぼくのキスを受け入れる主に、ぼくは着ているものの上から片手で胸を包んで揉み出した。
「んはぁ…んんっ…」
少しからだをよじる主のからだは、でも確実にぼくの愛撫を受け入れて、着ているものの上からでも胸の中心が硬くなっているのがわかった。
ぼくは唇を離し、主の耳に囁いた。
「服の上から触っただけなのに、もうここを硬くして…厭らしい雅…」
「あっ…やだ…そんな事言っちゃいや…っ。それにご褒美っ、何が欲しい、の…」
おやおや、ここでこんな可愛い事を言われるとは参ったな。
「ぼくへのご褒美は、主、貴女が欲しいのさ。貴女を…ぼくのものにしたい…」
「んんっ…耳元でっ…」
ぼくが耳元で囁いたから、主には弱点だったらしい。
「く、す、ぐったい…」