第12章 相容れぬ世界 〔斬鉄剣/R18〕
「う、うん…お願いします」
その剣幕に驚くものの雅も斬鉄剣の下着姿を見るのも忍びなかったので任せ、後ろを向いて袴を脱がされるのを待っていた。
歌仙は寝間着を持ってきて袴と着物を脱がせた斬鉄剣に、手馴れたように寝間着を着せて簡単に細帯を腰に巻いた。
「二人共ありがとうございました」
喉が渇くだろうと枕元に水差しを置き、三人は部屋の外へ出て雅は頭を下げる。
「いや、こんなのは慣れてるからね」
歌仙は肩をすくめると「先に戻るよ」とすたすた廊下を歩いていった。
残ったのは長谷部と雅。
すると長谷部は雅の手首を無言で掴み、雅の部屋へ連れて行く。
「ちょ…長谷部さん…早く戻らないと…」
部屋へ入るとそのまま長谷部は雅を抱き締めてキスする。
「…ん…」
長谷部の舌が乱暴に雅の口内に押し入り、見付けた雅の舌を捉まえる。
「…あ…ん…ふ…」
漏れる雅の声に長谷部はようやく口を離す。
「長谷部…さん…」
「主、その顔、元に戻してください。続きは宴会の後です」