• テキストサイズ

人生やり直したら婚約者が元担任だった件。

第2章 新たなバイトと親友と


「……はいもしもし。」

携帯の設定をスピーカーにして2人で遙真先生の声を聞く。

「あ、誠也?

あのさ、妃良理がこっちに来てるって知ってるか?」

妃良理……嘉門妃良理(よしかど きらり)はクラスメイト。

「ちょっと待ってください。今こっちに楓いるから。

楓、テレビでも見てな。」

そう言ってスピーカーモードから普通へと戻す。

私の携帯なのにな、それ。

暫く話して誠也さんな差し出したその携帯に登録されていたのはエリー。
なんで知ってるの?という質問は押さえ込んで。

「楓、バイトの面接、取り消せるか?
働きたいならエリーの所に行くといい。
妃良理の怖さは、お前が1番知っているだろ。」

嘉門妃良理はエリー程じゃないけど裕福な家の生まれで

いい意味でいえば、お嬢様。悪い意味でいえば、自己中。

前世では妃良理派閥という、妃良理のファンで構成されたグループに
いじめに近い行為を繰り返されていた。

そして、妃良理は誠也さんが好きだった。
それだから、仲良くしているやつは片っ端から男子であろうと
持ち前の権限で潰していた。

今世のことがバレたら間違いなく潰される。それどころじゃ済まないかもしれない。



自分の携帯に着信。翠璃からだ。

「誠也先生から、全て聞いた。
うちに来な、しばらく隠れてなよ。祥もいいって言ってるから。」

今回は言葉に甘えることにした。急いで荷物をまとめる。

実行力のある彼女だったら直ぐにおしかけてくる可能性だってある。

早く逃れないと。
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp