第2章 新たなバイトと親友と
翌日、目が覚めて、朝食作りを開始する。
そういえば今日は誠也さん休みとか言ってたっけな。
「ふぁ〜……、楓おはよう〜。」
話には聞いてたけど、休日はほんと起きないんだな……私が言えないけど。
「おはようございます。誠也さん。」
「「いただきます。」」
朝……にしては、少し遅いかもだけれど、休日はゆっくり過ごす。
すると、私の携帯に着信が届く。
まだ、携帯に翠璃と誠也さんくらいしか登録してないと思ったんだけど……
「楓、久しぶり。」
その懐かしい声に思わず持っていたコップを落としそうになって、誠也さんに驚かれる。
「どうしたんですか?というか電話番号なんで知って……。」
「ん、そこに関してはまた今度で。ところで、誠也居ない?
電話出なくて困ってるんだけど。」
そういうことか。ん?これ気づかれてない?大丈夫?
そんなことを思いつつ、誠也さんを呼ぶ。
「誠也さん。」
「お、どした。ってか、さっきコップ落としそうになってたけど大丈夫か?」
「遙真先生から、電話。変わってください。」
「もしかして、バレてる?」
「……多分。」