第2章 SS
◆ベリアル/R18
「初めてナカでイケたご褒美をあげなくちゃな」
躊躇なく最高潮に昂ぶった奴の性器が穿たれる。早く朝になれ。悪夢よ終われ。私はただそれだけを願っていた。
「ホラ、ココ」
臍と恥骨の間をグリグリと押された瞬間、電撃の様に甘い疼きが下腹部に走る。
「ポルチオって言うんだけどさ、こうやって外から刺激してやると最ッ高に気持ちいいだろ?」
何度も何度も刺突され、視界が霞むような痺れと浮遊感が身体を支配する。
「あッ、やぁっ…いやアアああああ!!」
まるで断末魔の様な喘ぎが響く。味わったことの無い絶頂が、行き過ぎた快楽が全身を駆け巡る。
「どう、気に入った?」
余韻の抜け切らない身体はぽろぽろと絶望の上澄みを溢しながら、私は最後の意地を見せた。
「地獄に、落ちろ」
その返答にベリアルはニヤリと笑う。
「オーケー。キミがもう少し素直になれるように、ゆっくり時間を掛けてその身体に教えてあげようか」
誰の邪魔も入らない、ここは一つの隔離された世界。月の無い夜はまだ始まったばかり。