第2章 SS
◆ジークフリート/R18
「んっ、あぁッ……やめ、ろ、」
服の下に滑り込んだ手は迷いを知らない。
私の弱い所を弄って、耳元で胸焼けしそうな愛を囁く。やめろ、やめてくれ。
「私はっ……ウェールズ、にっ…つかえる、身だ。だ、からっ」
私はお前に向き合えない。私じゃお前を愛せない。こんな不毛な交わりは即刻終わらせるべきだ。
「誰に仕えているかなど関係無い。俺はお前の本心を聞きたい」
殴ればいい、蹴り飛ばせばいい。何故身体は動かない?
「願わくば、俺と同じであって欲しい」
胸を締め付けるこの感情の名を、誰か教えてはくれないか。