第3章 未熟乙女【土方(武州)】
今年から1人の男が道場に加わった
彼も、私たちにとっても良い刺激になり
道場は一気に賑やかになった
春は花見 夏は花火、スイカ割り..
土方もこの居場所を心地よく感じていた
仲が悪いときは芋女など馬鹿にされていたが
今では と呼んでくれている
一応年上なので、土方さんと試しに呼んでみたが、
本人は
土方「気持ち悪ィ。……トシでいい」
と言われた
時間が経つと伴に皆 土方と親しくなった
土方の表情に色がつくようになった
「そんな表情、できるんだ……」
土方「あ?」
「な、なんでもない!」
誤魔化したが、胸の高鳴りはどうもできなかった
気を紛らわす為に剣術を鍛えた
だが。上手くいかず スランプになる
後々、これが"恋"なんて 柄にもない感情だと知った
でも 気付いたときにはもう遅くて