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sadistic egoistic

第3章 未熟乙女【土方(武州)】




土方の熱を感じる



土方「離れんなよ。 ……目ェみろ」



自分が情けない表情をしていることを承知で


恐る恐る土方の藍色の瞳を見つめた




土方「……っ」




肩を跳ねあげ、キョトンとする



「な、なに… こっち向けって言ったのはトシじゃん!」




赤面が土方に伝染する




土方「う、うるせぇ…!
…お前、俺とミツバが話してるところ見てただろ」




1番気付いて欲しくなかったことがバレる



もしかしたら適当に言ってるのかもしれない…?



「み、みてない!みてない…!」


ひたすら誤魔化すが





泳いだ瞳は隠しきれない



土方「阿呆、今更誤魔化しても無駄だ」



デコピンをくらう




「いてっ」




土方「で、お前はここまで来て。混乱してる頭を冷やそうと
クソ冷てェ水に浸かってるわけか」



どうだ、あってるだろ?と何故か得意げに笑う



「…わかってるならこんなことしないでよ」



力の緩んだ土方の腕から離れる



「ミツバさんみたいに女の子らしくないし、
可愛くもないし、すぐ怒るし……!
私の気持ち分かってるなら構わないでっ!」



大粒の涙を流しながら怒鳴る




1度開いた口は止まらない



「ミツバさんもアンタも悔しいほどお似合いだよ!
2人共大切だから踏み込めないし、
気付いたらトシのこと好きになってるし、息苦しいよ
でも、ミツバさんもトシも両想いでしょ?
笑顔でおめでとう言いたいから今は…ッ」





あれ、




なんでこんなに語っちゃってるの……















土方「やっと聞けたぜ。お前の本音」





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