第2章 君にだけ 【トッシー】
トッシー「氏…?
氏でござるかァァ!?」
四方八方色々な角度から見られる
「そうですよ、トッシー」
トッシー「氏~!! 立ち話もアレだから中に入って…! って、女の子を部屋に入れるなんて…プスス、なんだかいけないことをしてるような…。あっ 氏がそう思ってないなら別にいいけど…、これって脈なしってことだよね……。辛すぎでござる~!!やっぱり2次元に走るしかないのかなぁ」
「自分の世界に入らないでください!
大丈夫ですよ、脈ありでもなしでも土方さんの部屋は入りますから」
そういって 土方の部屋に足を運ぶ
トッシー「んー、お茶を濁された気がするけど……まっ、いいか」
テレビの前に座布団を2つ並べられ
ジャーンと現したのは
トモエ5000のDVD
トッシー「氏、一緒に見よう! 」
座ってと招かれる
アニメは嫌いでも好きでも無い
トッシー「あー……ごめん、自分の趣味押し付けちゃって… 別に大丈夫でござるよ。嫌なら嫌で……うん……」
何も答えていないのに
またネガティブな思考へ突っ走る
冷や汗を流しながら ブツブツと独り言
「嫌じゃないですよ。」
指定された座布団へ座る
トッシー「氏……!
じゃあ、トモエ5000を!」
ワクワクしながらDVDをいれる
子供のように無邪気だ
そして 再生され
オープニングが流れる
トッシー「ここのトモエちゃんの作画神なんだよ! う~可愛いでござるぅ~」
ゆっくり再生したり 解説するなど
本編にも入っていないオープニングから
内容が濃い
「細かいところまで綺麗…!
トッシーが解説しないと気付かないままでしたよ」
普段なら手を出さないアニメも
一気に面白くなる