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sadistic egoistic

第2章 君にだけ 【トッシー】






「確実にそれじゃん!!」




ビシッと指をさしてツッコミをいれる




総悟「はぁ?これがいじめに入りやすかァ?
可愛がってますぜ」


も可愛がって欲しいですかィ?と言われた



だが、きっぱりとお断りした




「総悟にやり返したら未練なくなるんじゃない?」



未練が相互への復讐であれば


鬼の副長土方十四郎に戻るのでは…?




総悟「ヘタレが俺に復讐?
それはそれで面白そうでさァ」



反省する余地もなく


総悟は顎に指を添えて 考える



総悟「じゃあ、いじめのいじめのいじめのやり返しで
全裸で亀甲縛りして 真選組の公開処刑にしてやりまさァ
目の前で フィギュア折るのも楽しそうでさァ……」






彼のドS計画は止まない



総悟「あ、そろそろ時間だ
じゃ、落語のCD買ってくるんで」




歩き出す総悟



「ちょ、ちょっと!」



慌てて 総悟の裾を掴む


「トッシーのこと教えてくれてありがと。
あと、もう虐めたりしないでよね」




口元を緩ませ 微笑む





総悟「ん。 ……あと」


背を向けたまま


一呼吸おいてから言ったのは



総悟「……土方さんのことよろしくお願いしやす」


再び歩き始める



「わかった」



気だるそうに手を振る


彼の背中を見送る



「総悟も可愛いところあるね~。」



気を改め 土方の部屋へ向かった



.







襖に手をかけ 開けようとしたが


ピタリの手が止まる


「トッシー……久々だなぁ…」


正直 成仏して悲しさで胸が空っぽになった




短い間だったけど 楽しい思い出が蘇る



「また、会えるんだ……」


総悟が言ったことが本当なら 嬉しい










トッシー「あれ、氏……?」




襖から半分顔を出して





子犬のように潤んだ瞳で見つめる





総悟が話していた通りの人物 トッシーだ






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