第1章 イルミ様ペットを飼う
屋敷につき中に入ると早速母さんが声をキンキンさせながらリリィに近づく、リリィは俺の後ろにサッと隠れてしまった。
「まぁあー!!この子ね!なんて見事な銀髪!最高だわぁー!もっと近くで見せてちょうだいな!名前は決まったの!?そう、リリィちゃんなのね!かわいいわぁあ!!」
「……ッ?!!」(ビクッフルフル
「母さん…リリィまだ来たばかりで慣れてないから…、ビックリしてるよ。さっき執事にも怯えてたくらいだし、休ませてあげたいんだ。」
後ろにいるリリィをそっと撫でながら母さんを説得する、このままだといきなり服を剥いで着せ替えとかしそうだ、そんな事したらきっとリリィは一生母さんには懐かなくなってしまうだろう。
「あらそうなの?残念ねぇ…じゃぁイルミ、お部屋に案内してあげなさいこの家に慣れて早く落ち着いてもらいましょう!」
「そうするよ。」
「イルミは今日、おやすみだものね!リリィちゃんお母さんとも後でお話してね?」
「……」(コクリ
ようやく母さんから解放され自室へと向かった。
扉を開けて元々仕事着を置いてた部屋の扉を開ける、そこには飛行船で合ったものとほぼ同じ造りになっている。天井から降り注ぐ陽の光がきっと心地いいだろう。床も芝生のようなデザインのふわふわしたカーペットを敷いてあるから足も痛くならない。今日から此処がリリィの部屋だ。
「今日から此処がリリィのお部屋だよ?好きに使っていいからね?」
「…?」(キョロキョロ
自分から離れ部屋をウロウロしている、自分のスペースを確認しているようだ。
「…♪」(ピョンピョン
どうやら喜んでくれたみたいだ。
「気に入ったみたいでよかった。」(ナデナデ
「♪」(ニッコリ
近くに行って頭を撫でてやると頬を赤くして喜んだリリィ、まだ恥ずかしいそうなのが可愛い。
何時か声が聞ける日が楽しみだ。
「そうだ…!リリィも文字とか書けるようになった方いいよね。お勉強して俺と話しよ?」
「…♪」(コクコク
リリィもやる気のようで文字を教える事にした、夕食までの間に五十音表を見せて、テーブルにつき紙と鉛筆を持たせて教えていく
「真似して書いてご覧?」(カキカキ
「(汗」(モタモタ
不器用だがなんとか書けるようだ。
「大丈夫字は練習すれば綺麗にかけるようになるからね?」(ナデナデ