第1章 イルミ様ペットを飼う
飛行船に入り中をリリィに案内する。この飛行船は自家用機なのでリリィの部屋も作った。簡易的なものだが気に入ってくれると思う。
「此処がリリィの部屋だよ。ここにいる間はここにいてね?」
「……?…♪♪」
「リリィは陽の光からあまり栄養が取れないって言ってたからね、何時でも飲めるドリンクサーバーを置いてあるからお腹すいたら飲むんだよ?」
「♪♪」(スリスリ
お礼のつもりらしくリリィは自分にくっついてきた。部屋にはカットフルーツがたくさん沈められた蜂蜜入りの水のドリンクサーバーを備え付けていつでも冷たいのが飲めるようにしてある。
ベットは干し草や藁、香草等を使ったものにしていて草原で寝てるような気分を味わえる様にしてある。
お風呂はシャワーのみつけてある。植物人形は湯には浸からず浴びたりすることが多いそうだ。殆どお湯を浴びないが体が冷えることは無く水を浴びるのは好きなようだ。植物人形用のシャンプー等も事前に買っておいて置いてある。トイレも備わってる。
これらのものが自宅の方にも同じのを置いてある。新しい環境ばかりだと植物人形は落ち着かず体調を崩す場合があるのだ。
まぁ簡単に言うと植えてある花の土を普通のから急に砂利に変えてはいけないってことだ。
出来る限り環境を変えないように同じものを置くことにしたんだ、少し変わると言えば家の方は一日中日が浴びれるように天井がマジックガラスにしてあって外からは中は見えないが中には日が入るようになってるし、加湿器や除湿機なども常設してるため乾燥も多湿もしないようにしている。
その上自分の家の外の音が聞こえないように防音にして部屋には穏やかな森や川の流れる音が常に流れている。過保護かもしれないがこれぐらいはしたい。
部屋の場所は自分の部屋からしか入れない様に改造してある。
早速ドリンクサーバーからお水をストロー付きのボトルに入れてリリィに飲ませながらベットで寛ぐ。
「美味しい?果物と蜂蜜で甘くなってるでしょ?」
「♪」(コクコクニッコリ
かなり気に入ったのか目を細めて微笑んで頷いてる。
「家にも同じのがあるから好きに飲んでいいからね」
「♪」(コクリ
家に着くまでは1日かかる夕方前には着くだろう。自分にもまだ可愛いとか思う感情が残っていたんだな…でもリリィはもう家族になったんだから愛おしくても当たり前か…。