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イルミ様のペット

第1章 イルミ様ペットを飼う


「…クシュッ!」(プルプル

「!…あぁ、下着だもんね寒いよね。」

下着姿なので寒いらしい、何を着せようか陳列された服に目をやる。

「んー…これ着て?てゆうか着れる?」

自分が取ったのは水色でピンクのお花が裾についたノースリーブのくるぶしまでのワンピースとピンクのカーディガンを出すと、植物人形は近くにトコトコと歩いてきてそれを着始めたが…

「違う…反対…」

「?」(もそもそ

「そう、そっちが前。カーディガンのボタンは…。あぁ、かけ間違ってる。ボタンは付けなくていいよ」

どうやらあまり着慣れていないらしい。ボタンを外してやると植物人形からくぅ……とお腹が鳴る音がした。自分が来たのは昼過ぎだと言うのに何も食べてないのか?

「……お腹すいてるの?まだ食べてないの?」

「……」(コクリ

「じゃぁ服は適当に送ってもらって。今は帰るよ。」

「♪」(コクコク

くつ下とカーディガンとお揃いの色をしたピンクの靴を履かせてペットショップの店員に服のことを伝え店を後にする。
外に出ると植物人形はキョロキョロと辺りを見て警戒しているみたいだ。外に出たのは初めてのようだ。

「お迎えにあがりましたイルミ様。」

「……!」(ビクッ

サッと自分の後ろに隠れる植物人形。どうやら怖いらしい。

「挨拶はいいよ、まだ慣れてないから。あとこの子にご飯ね、頼んだ通り果物漬けてるやつね。」

「畏まりました。既にご用意できております。」

植物人形の手を引いて飛行船へと乗り込む。早く名前を考えなければ呼ぶのも困る。自分は今は10歳……植物人形は11歳位。植物人形は歳をとってもあまり見た目が変わらない、その代わり死ぬ前に一気に歳をとる。
自分が主人なら名前の1部を入れてもいいだろう。彼女は実質使えるとなれば家族になるそして、長女として扱われる。まぁ、暗殺はさせないつもりらしいが、自己防衛位は教えようと思う。

「……?」(キュッ

「そうだ、リリイにしよう。」

自分の手を握り返し立ち止まって自分を見上げる植物人形を見下げて、きまった名前で呼ぶ。

「リリィだよ。君の名前。」

「??」(キョトン

「君は今日からリリィ=ゾルディックだよ、決まり。」

覚える様に沢山呼ぼうと思う。

「リリィよろしくね?」(ナデナデ

「♪♪」(コクコク


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