第2章 植物少女リリィの1日
起きるのは太陽が登ったら、まだお月様が少し見えるくらいのぼんやりと明るい朝。
ふかふかのカーペットに足を下ろして朝のお水を飲みに行く。
今日のお水はリンゴにレモン、ブドウと桃がたっぷりと浮かんでる甘いお水。
何時ものボトルにお水を入れて飲むとスッキリと甘く好きな味だった。気に入ったお水があれば教えて欲しいとイルミ様が言ってたから後で教えよう!
だんだん陽が登ってきて明るくなってきた頃って多分朝7時かな?
天気が良さそうだしお外にお散歩に行きたいからメイドさんに聞いてみよう、このお家は不思議なことでいっぱいで、どの時間でもこの可愛いリボンの着いた鈴?を鳴らすとメイドさんや執事さんが来てくれる。
ーチリンチリン……コンコンコン…
「お呼びでしょうかリリィお嬢様。」
ほら、とっても早いの不思議だなぁ。今日はお散歩に行きたいってボードに書くと
「では直ぐに支度を致しますので、こちらをお召し上がりになってお待ちください。奥様より採れたてのイチゴをお持ちするよう言われております。」
イチゴ……!真っ赤で熟れていて甘い匂いのするイチゴを座って食べて待つことにした。美味しい♪後でお母様にお礼のお手紙を書かないと!
いちごを食べ終えた頃メイドさんが外に行くお洋服を持って来た、今日のは少し風があるみたい……今日の服は薄水色のワンピース、お気に入りのピンクのカーディガンを羽織る白のタイツを履いて一昨日イルミ様がくれたクマさんのシューズを身につける。髪は大きめのリボンで上で結んでもらう、これは最近のお気に入り。
ーコンコンコン……ガチャ
「本日のお散歩の付き人は私アカネです。よろしくお願い致しますリリィお嬢様」
ノックをして入ってきたのは今日の付き人さん。私はイルミ様達より弱いから付き人さんか家族が居ないとお外を歩けない。
アカネと手を繋ぎお部屋を出る。イルミ様やお父様にお外に出る時は近くの人の手を繋ぎ決してその人から決して離れてはいけないと教えてもらった。
お外は私にとって危険と怖いことでいっぱいだとイルミ様が教えてくれた。
だから、お家は広い庭があるけどそこにはミケって番犬がいて悪い子やこのお家に怖いことをする悪魔を食べてくれるんだって!このお家を守ってくれてるの!
だから、今日はアカネさんと手を繋がないとお外には行けないんだ。 だって悪い子になったら食べられちゃうから。