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イルミ様のペット

第1章 イルミ様ペットを飼う


「…イルミサマ!」(ガサガサ

「良かったね新しい人形だよリリ」

リリィは早速設置したサーバーで作った果実水を飲みお土産のおやつを堪能してもうひとつのお土産の玩具を開けている。今人気の着せ替えできたりする人形が入ってるやつで全50種類程あり1箱買っても中々揃わないのでも有名だ。その上服だけとかも販売されてるがそれすら、ランダムで買わないと中が分からないのでそれぞれ店にあるだけ箱に詰めて買ってきた。
一つ一つ服を着せた人形を大切そうに並べていくリリィ。
開け始めて少し経って25種類は揃ってきた頃だんだんリリィはウトウトしてきた。そういえばもうだいぶ遅い時間になっていた、もう寝た方がいいだろう。でも、玩具が気になるのかウトウトしながら開けようとしてる。

「リリほら、もう眠いだろ?玩具は明日にしよう」

「イルミサマトモットイタイ…」(ギュゥ

ウトウトするリリィをそっと抱き上げると首を振ってくっついて来た。離れていたのは3日だ。確かに自分も待ち遠しかったが、リリィにとってはとても長く感じたのだろう。
眠たくなり暖かくなってきたリリィの背中を撫でながら寝台に向かい一緒に横になった。

「じゃぁ今日だけ、一緒に寝ようか?」

「イイノ……?」

そう言いながらリリィは自分を見つめてくる。赤くてキラキラさせた期待の目が自分の無機質な黒い瞳と合う。リリィには自分がどう見えてるのだろうか、ちゃんと愛してるって伝わってるのかな。愛……、そうリリィを愛してる家族なんだからリリィも自分を愛してなくちゃいけない。

「ねぇ…リリは俺の事愛してるよね?」

「……アイ…シ?」(キョトン

「一緒に居たいとか大切にしたいって事」

リリィは少し考えた後今まで見た中で1番の笑顔で笑って

「リリ、イルミサマアイシテル!」(ニコ

その答えを聞いた時、何かが湧き上がってきた。闇人形の自分には必要で無い筈の確かな熱のようなものを胸に感じた、おかしい今日の毒はさほど強いものでもなかったし胸を怪我した訳でもないのに。こんなのは経験したことが無い分からない。でも……不愉快じゃないのは何故?考えているとリリィが不思議そうに自分の頬を触ってきた。

「何でもないよ。さ、明日は一緒にシャワーを浴びようね」(ナデナデ

「ウン、オヤスミ……」

寝息を立て始めたリリィを見て自分も寝ることにした。
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