第9章 公園ってさ、存在がフラグだよね(?)
「!?、どうした?どこか痛いか?」
「わ、ちょっとぉ?なんで泣いてるわけぇ?俺たちが泣かしたみたいじゃん…」
「え…」
私の顔を心配そうに覗きこんでくる二人に思考の海から現実に引き戻される。
確かに、目元を触れたら濡れた感触がした。
止めようと試みたけど全然涙は止まってくれない。
無理矢理止めてやろうと目元を擦ろうとしたらそれは二人によって止められた。
「こらこら!擦ったらもっと赤くなるぞ?」
「はぁ~、なんで泣いてるのか本人も分からないとかちょ~うざい」
「え、あっ、ごめっ…な…」
「よしよし、セナが恐かったなぁ?怒ったら恐いからなぁセナは」
「はぁ!?何言ってんの!?別に怒ってないし!!」
一人はよしよしと優しく頭を撫で、一人は口調は棘があるものの優しく涙を拭ってくれた。
なんだかその光景がよくよく考えたら可笑しくてつい「ふふっ」と笑ってしまった。
「お、やっと笑ったな!!」
「わはははは☆」と大きく笑うオレンジの彼。