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人生、流された方が楽だよね【あんスタ】

第9章 公園ってさ、存在がフラグだよね(?)


「!?」

驚いてキョロキョロと周りを見る。

するとほとんど真後ろに人が立っていたことに気がついた。オレンジ色の髪と綺麗な銀髪…


「あ!やっと気がついた!!」
「もぉ~、何で女の子が一人で…しかも地べたに座ってるわけぇ?」

そういうと銀髪の人は私を立たせて服についた砂ぼこりをはらってくれる…オカン←

「ん!?何かお前、凄く綺麗だな!!白猫みたいだ!!」


「わはははははは☆」と笑って私の頭をわしゃわしゃと撫でる。

「うわっ、えっ、あのっ」

「ちょっとぉ?れおくん、困ってるでしょ~?」

そう言いながら銀髪さんは私とオレンジ頭を引き剥がす。





…て、まてまてまて、何馴染んでんだよ。この人たちライハ組じゃないか。

そうだ。瀬名泉と月永レオじゃないか。
インスピ野郎とサイコホモ野郎じゃないか←



…まって、てことは今はいつだ?ここでライハ組に出会ってしまった。それに「れおくん」と呼んでいた。







まだ…まだはじまってないんだ。"革命"は。
彼等が犠牲になってしまったあの悪夢は。

そうだ、たかが物語の設定だ。
ゲームの世界の話だ。
前の私ならそんなこと言って真面目に考えてなかっただろう。

だが今は私もこの世界にいるのだ。現に今、彼等と会っている。そして一緒に喋って笑いあっているじゃないか。





これはゲームでもなんでもない…現実(リアル)なのだ。

そして残酷な彼等の物語を…私は…目撃していかないといけないのだ。


浮かれすぎていた。転生して。







嗚呼、神様はなんて意地悪なのだろう。
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