第9章 公園ってさ、存在がフラグだよね(?)
「ところで、あんた名前は?」
あれから多分5分くらいにやっと涙が落ち着いて買って貰ったココアを持ってベンチに座っている。
「えっと…」
「セナ?まず人に名前を聞くときはおれたちから名乗らないとな!!おれは月永レオだ!」
「はぁ…瀬名泉。…で、あんたは?」
「雅楽川誉です…」
すると銀髪こと瀬名さんは「雅楽川…」と呟いたあと「あぁ、」と何故か納得する。
「あんたが噂のプロデュース科の子ねぇ?」
ずいっと顔を近づけてきてくる瀬名さん。…いや、美形やめて。先日もスッゴい美形といたけどっ!!←
つい吃驚して近くにいた月永さんの袖を掴んでしまった。
「ほら、セナ?誉が怯えてるぞ?」
「はぁ~?れおくんは良くて俺は怖いわけぇ?ちょ~うざぁい!」
「まぁ、今は機嫌いいから許してあげる♪」なんて言いながら優しく私の頭を撫でる瀬名さん…
えっ、こっわ、やっば、ゆうくん逃げてっ!!!(全く関係ない)
「あ、もうこんな時間か…じゃ、おれたちはもうそろそろいかないと…じゃ、またな!」
「そうだねぇ…学校で会えるといいねぇ~」
「あ、はい、また…!」
大きく手を振りながら公園から出ていく二人。
「また…か…」
次に会うときはどうだろうか。もう革命とやらは始まっているのだろうか…
その時、私は彼らの為に出来ることはあるだろうか…
いや…たとえ原作が違う感じになっても彼らは守りたい。この物語が私のせいで捻れてしまっても…助けてあげたい。
多分、これは私の我が儘だ。
けど、現実なんてそんなに簡単に事が済むほど甘くないと…後に突きつけられるなんて今の私は知りもしない。