第8章 魔王って聞くと音楽で習ったやつ思い出すよね…
「……………………………」
「いやぁ、これは失礼しました…まさかそこまで高いところが苦手だとは…」
今、多分中庭的な所にいる(叫ぶことに一生懸命で何も覚えてない。そしてお兄ちゃんが引く位の方向音痴なのでわからない←)
そして絶賛お兄ちゃんを威嚇中だ。
「シャーっ!!!」と威嚇しているといきなり体がフワッと浮く。…え(゜.゜)←
「お?こいつが渉が言ってたやつか?」
そう言って抱き上げた私の顔を覗きこむ恐ろしいほど整ったお顔。ヒェ…( ´;゚;∀;゚;)
「おや、珍しいですね。零が自ら此方に来るとは」
「まぁ、呼んでこいっていったのは俺様だしな」
そう言いながら何故か私の頭を撫ではじめる美形の黒髪さん。そして何か怖いから逃げ出そうと身を捩る私←
「あ!?おい、暴れんなって…猫みてぇだなぁ…別にとって食おうとしてる訳じゃねぇよ」
というか、今安心しろ的なこと言われても無理だよ!?年頃の!女の子が!男の子の!膝の上に!座っている!状況で!どう安心しろと!?!?!?!?
さっき抱きあげられたとき凄いnaturalな動作で膝の上に座らされたの!え!?本当に猫か何かと間違えてませんか!?えぇ!?!?!?←