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eternity―永遠―

第12章 想う心(手塚)


私には大好きな彼がいる。
青学テニス部部長、手塚国光。

去年の体育祭の実行委員で一緒になり、それまでマネージャーと部長としての関係でしかなかったのが、一緒にいる時間が増えて、どんどん国光にひかれていった。
国光も同じだったみたいで、体育祭が終わった後に屋上で告白されて付き合い始めた。

だけど、部長の自分がマネージャーと付き合ってるのがバレたら部の規律に関わるからって、私達が付き合ってる事は誰にも言ってない。
だから2人きりの時以外は、お互いに名字で呼ぶようにしている。

私としてはみんなに言いたいんだけどなぁ。
あぁ見えて国光って人気あるから狙ってる女子は多いんだよ。近寄りがたいオーラが出てるからか浮いた話一切無いのが救い。

でも、恋人らしいことが出来ないのが悩み。
一緒に登下校したり、一緒にお弁当食べたりしたいな…

バレたらいけないからって、外でデートも出来ない。いつもどちらかの家でのデート。芸能人かよ!って突っ込みたくなるけど、バレたらいけないって意味では同じなんだよね…


越前「危ない!」

考え事をしながら階段を昇ってたら越前君の声が上から聞こえてきて上を見上げたら、桃ちゃんが上から落ちて来るのが見えた。
どうしようと思う前に体が動いていた。

落ちてくる桃ちゃんを受け止めた。……までは良かったんだけど、桃ちゃんを支えきれなくて結局そのまま落下。
越前君や桃ちゃんが何か言ってるけど耳に入って来ない。私はそのまま意識を失った。
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