第11章 天体観測(BL)
数時間後、跡部と手塚が望遠鏡の所に戻ってきた。
跡部「昔ながらのカメラのほうが長時間撮影に向いているらしくてな、フィルム式のカメラにしたから、残念だが今は確認出来ないんだ」
跡部が望遠鏡からカメラをはずす。
手塚「そうなのか。ちゃんと撮れているといいのだが…」
跡部「俺様がセッティングしたんだ。ちゃんと撮れてるにきまってるだろ?」
跡部は自信満々でドヤ顔をした。
手塚「そうだな」
跡部「写真が出来たら一緒に見ような」
手塚「あぁ、楽しみにしている」
跡部「朝までそんなに時間はねぇが一緒に寝るか?」
手塚「あぁ、変なことするなよ」
跡部「星空を見ながらヤるのも悪くねぇが、運転手に国光の可愛い声を聞かせたくねぇから、今日はしねぇよ。それとも聞かせたいか?」
跡部が口角を上げてニヤリと笑う。
手塚「………バカ…」
手塚は顔を真っ赤にして俯く。
跡部「んな可愛い顔されたら今ここでヤりたくなっちまうだろーが」
跡部が手塚にキスをする。
手塚「んっ…。そんなことしたらしばらく口聞いてやらないからな!」
跡部「そんな可愛い顔で怒られても怖くねぇよ。でも、口聞いて貰えねぇのは困るから今日はキスだけで我慢してやるよ」
跡部は再び手塚にキスをする。
その夜、跡部と手塚は抱き締めあって寝た。
数日後、バラ星雲の写真が現像出来たと連絡があり、手塚は部活終わりで跡部の家に向かった。
手塚が跡部の家に到着すると、使用人に跡部の部屋に案内された。
使用人「景吾様、手塚様がいらっしゃいました」
跡部「ありがとう。国光入って来いよ」
手塚は案内してくれた使用人に頭を下げると跡部の部屋に入った。
跡部「出来たぜ、写真。お前と一緒に見たかったから俺もまだ見てねぇんだ」
跡部が袋から写真を取り出す。
跡部・手塚「おぉぉ~!」
写真を見て2人は声をあげた。
手塚「綺麗だな」
跡部「ちゃんとバラに見えるな」
手塚「また観に行きたいな」
跡部「毎年、観に行こう。俺達の星座と星雲を」
手塚「約束…」
跡部「あぁ、約束だ!」
後日、跡部と手塚の部屋にはバラ星雲の写真が飾られていた。