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【黒子のバスケ】短編集

第13章 Re:Start【緑間真太郎】


数台のパトカーが到着し、現場に規制線が張られはじめると、白煙が流れて視界が確保できるようになり始めた。


「内田さん‼…内田さん‼」


避難誘導される人の中に内田さんがいないかを確認するため名前を呼びながら一人ずつ確認をしていったけれど、内田さんが見つからない。

課長は内田さんと連絡が取れている可能性にかけて、課長に電話を入れた

「大河内です。内田さん連絡取れましたか⁉」

「内田さんだけまだだ。保育園以降の所在把握できてるか?」

「いえ…」

息子さんとの昼食の経緯は課長にはメールで報告をしていたから、課長も内田さんが保育園にいるというところまでは把握してるけれど、そっから先の所在は課長もつかめていないようだった。

「保育園近くに今いるんですが、避難誘導された人の中に内田さんがいないんです」

「何か分かったらすぐ連絡くれ。大河内は自分の安全確保をしながら付近で内田さんと合流できるか少しそこで待機してくれ」

「承知しました」


消防からのOKが出たことで警察が中に入り、何人かの園児と保育士も自力で歩いて出て来ているものの、せき込んだり、擦過傷があったりして、まったく無事という感じでは到底ないけれど、しゃべれそうな先生が目に入って迷わず声をかけた

「何があったんですか?」

「…突然隣の棟から爆発音が…動けない人もいて…子供たちが…」

とぎれとぎれに教えてくれたことで、中には負傷者がいることも、その中に子供が含まれてることも把握できた。

もしかしたら、内田さんも……
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