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【黒子のバスケ】短編集

第1章 EMERGENCY 【青峰大輝】


まさかいきなり告られるなんて思ってなかった…

つーかこいつも俺が好きならさっさと言やよかった。
俺より若いとか部下だとか言い訳して怖気づいてたのは俺の方だった。

あいつの言葉が電流みてぇに俺に流れ込んで突然直流のことを思い出した。


処理の用意が整ってあとは全員でタイミングを合わせるだけだ。

「処理班の奴が爆弾を受け取るから迷わず離せ。変に持ってると圧力センサーが再起動する可能性もある。離したらそのまま俺の方に体を預けろ」


「はい」


「いいですか!?1.2.3ですからね」


「1」




「2」




「3‼離せ‼‼!」


打合せ通り爆弾から手を離したつばきを万が一に備えて抱き込んで爆弾に背を向けた





シーーーーン………


「2名退避‼‼!」

処理班の大声が響いて処理班が俺とつばきを両端から抱えて規制線の外に出した。



処理の為に中に戻る処理班2人を見送って腰を抜かして座り込むつばきを強く抱きしめた

「生きてるぜ」

「そう…ですね……こ、こわっ……怖かったぁ…」

怖かったぁ…ふぇ…えーん…ヒック…ふぇーん…

号泣だ…
俺にしがみついてガキみてぇに大泣きしてる。
けどそうだよな…
こいつは警察の人間じゃねぇんだから爆弾なんて持たされたら怖いに決まってる。




しばらく泣かせて落ち着いたところで聞きたかったことを聞いた

「つか彼女って誰だよ(笑)」

「あの…そういうこと言うのは彼女に怒られます…」

「そんなもんもう何年もいねぇよ。誰のことだよ」

「え、あのピンクの髪のすっごく胸の大きい…」

さつきかよ…昔は何度か間違えられてたけどあいつは結婚してから指輪をしてるから最近はさすがに間違えられることはなかった。

「あれは幼馴染。しかも既婚者だ」

テツに猛アタックして付き合って結婚までこぎつけたさつきは未だにテツ大好きで家に遊びに行ってもいつもくっついて回って抱き付いてる。

「え!?そうなんですか!?ずっと彼女だと思ってました」

「ちげぇよ(笑)俺も好きな奴いる」

「わざわざ言っていただかなくても振られるなんて分かってます」

さっき泣き止んだばっかりの目にまた涙が溜まっていく。



いや…勘違いすんなよ
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