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【黒子のバスケ】短編集

第8章 二人で 【火神 大我】


NBAで点を稼げばスポンサーがついて、その関係で仕事も増える。

名前が売れればアンバサダーに任命されて、パーティーも増える。


人気が出ればチャリティーの仕事も入る


シーズンオフも仕事とバスケの自主練で日本への帰国が予定より遅れて滞在が短くて、それなのに日本でも仕事が入ってるからつばきとの時間はどんどん減った



「大我……あたし……もう無理…頑張れない」


遠距離でただでさえ会えねぇのにシーズンオフで帰国した時ですらまともに会ってやれなかった俺につばきの限界がきた


「別れ…たい…」

「無理」

「なんで⁉こんなの…付き合ってるって言えない‼‼有名になってどんどん大我が遠くなって…一般人で何のとりえもないあたしとNBAの人気選手じゃ釣り合いなんて取れない‼」


それでも俺はつばきと別れてやることができなかった

「つばきが俺を嫌いなら別れるけどそれ以外の理由では絶対ぇ別れねぇ」

「じゃあ嫌い…」

「嫌いなとこ全部言え。全部直すから」

「…ずるいよ……大我はズルい。あたしが大我の事嫌いになれないって分かってるくせにっ……」


何度も泣かせた

それでも別れるのだけは無理だった


エージェントに言って次の年からスポンサーとチャリティー以外の仕事をセーブした

バスケに関係のない様な雑誌の仕事は全部断った


つばきに寂しい思いをさせて泣かせてまでバスケに無関係な人気取りをする必要性を感じなかった


エージェントには最初は文句を言われたけど、その分子供や動物関係のチャリティーに力を入れたことで子供たちのファンが増えたおかげなのが俺のグッズ販売が増えたから小言も言われなくなった



遠距離には変わりねぇけどシーズンオフはつばきとの時間を最優先できるようになってここ4年は毎年誕生日を一緒に祝ってくれた。


だから8月2日に別行動をするのは4年ぶり


付き合って8年

付き合い始めよりもずっとずっとつばきに惚れてる


「送り迎えすんのだってぎりぎりまで一緒にいて、終わったらすぐに会いてぇからだ」

「ごめん。八つ当たり…」

「いいって。土日は出かけようぜ」

「うん‼‼」

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