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【黒子のバスケ】短編集

第6章 フライトプラン【黄瀬涼太】


「じゃあ、お祝いし直さねッスか?」

「友達いいの?」


そもそもその友達が行けって言うからこんなナンパみたいなことしてるんだから


「ねぇ、ビビッとくる相手って人生で何回出会えると思うッスか?」

「何急に。そんな相手、見つけられる人なんてほんの一握りでしょ。そんなラッキーに恵まれた人あたしは一人も知らないけど」

「じゃ、俺はすげーラッキーっすね。君にビビっときた。だから声かけた。だってチャンスは生かしてこそのチャンスでしょ?」

「…それ、NBAの青峰の言葉じゃん」


チャンスは生かしてこそのチャンスだ

生かせなかったチャンスは二度と回っては来てくれねぇ
だから、ダサくてもなりふり構わずその場で掴み取れ



青峰っちがいつも言ってる言葉ですっげぇかっこいいって思う言葉だった


「そ。だから世界一かっこいい男に倣って俺もここで巡ってきたチャンスは生かさせてもらう。名前教えてくんねッスか?」

「聞いてどうするの?もう会わないのに」

「会うよ。俺君にビビッときたってさっき言ったでしょ」

「あたしはきてない。あなたの勘違い」

「勘違いじゃない。8年後、必ずエジプトに連れて行く。だから俺に名前教えて?」





















「……大河内……大河内つばき」


「つばきさん。また会いたいッス」

「いーけど……あたしは関わる相手を身辺調査することに今日決めたからそれでもいい?寝る相手は慎重に選ぶことにしたの。不倫なんて冗談じゃないから」

「いいっすよ。好きなだけ調べて」

「……そ、誕生日なんでしょ?何か飲むなら頼んだら?」


俺はテーブルにお酒を持ってきてなかったからメニューを渡してくれた


「じゃぁ…連絡先。俺にプレゼントして」

「いいけど……」






俺たちはこうやって始まった



連絡先はメッセージアカウントじゃなくてアドレスを交換した。


つばきさんが俺と会わないって決めた時即変えられるからって理由でそれしか教えてくれなかった


ホント、愛想ないなって思ったけどなんかこの人だって確信はあった


































なんて……俺なんでこんなこと今思い出してんだろ……



















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