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【黒子のバスケ】短編集

第6章 フライトプラン【黄瀬涼太】


結局みんなに乗せられて彼女に近づいたけど声をかけるまで顔すらあげてくれなかった


「なんかヤなことでもあったんすか?」

「はい?」


ねー……
これ絶対失敗フラグっすよ…

眉間にめっちゃ皺寄ってる


「外見て泣きそうな顔してるから、なんかあったのかなって思ったんス」

「それが常套句?いつもそんな感じで声かけるんだ?あたしで何人目?勝率は?まぁそのルックスなら悪くても99%はいけるかもね。でもあたしは1%の方だわ」


めちゃくちゃ喧嘩腰
だけどちょー美人で好みだし確かにビビッとはきた


「そんなじゃないッス。仕事ばっかで女の人と遊ぶ時間なんてない」

「それ、みんなそう言うから。で、お忙しいあなたのお仕事は何?長くなるならそこに掛けたら?」

めちゃくちゃ攻撃的だけど話はしてくれるし座るお許しをくれたからそこに座った

「パイロット」

「へー。おすすめの文房具は?」

は?
文房具??

ってまさか……俺会社名言ったと思われてる⁉


「いや…そっちじゃなくて…飛行機を飛ばす方ッス」

「へー。乗客はナンパした彼女たち?まさか自分のジャンボジェットに乗せてるなんてくっだらない下ネタなら今すぐどっか行って」


言ってない…
そんな事一言も言ってない‼

こんな綺麗なのに息をするように平然と下品な下ネタを披露するなんて…


「違うッスよ。一般の旅客機。まだ国内線の副操縦士だけど本当に飛行機飛ばしてるんス」

「それはびっくり。見かけによらず…ちゃんとしてるんだ」

そうはいってくれてても全然感情こもってないし合コンとかで言った時みたいな反応は一切ない。

なんか新鮮


「じゃあ…おねぇさんは?」

「無職」


それは絶対嘘
無職の人がこんな身なりきちんとしてバーで飲むって…
しかも身に着けてるものはどれも質がいい感じがする

履いてるヒールだってマノロだし


「もー…言いたくないならそれでもいいッスけど…」

「本当に無職。今日までは企業弁護士だったけどクライアントと寝ててその人の婚約者にバレたから事務所クビになった。だから無職」


これは……思った以上のきたな……

けどなんか今の聞いても彼女と話すの嫌じゃない





だって弁護士なら婚約者いるって知っててそんな事しないッスよね…?


なんとなくだけど騙されてたのかなって感じた
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